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rapanse’s diary

ポストモダンの視点で絵画を楽しみ、沖縄のシマ社会と芸能を楽しむ

レンブラント――子どものおしっこ

下の絵はレンブラントの《ガニュメデスの誘拐》だ。数年前、東京に旅行したとき、おそらく国立西洋美術館だったと思うが、この絵を見ることができた。ゆるやかな螺旋を描きながらおしっこが落下していくありさまを、つぶさに鑑賞することができた。

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レンブラント作《ガニュメデスの誘拐》(1635年)ドレスデン国立美術館

鷲はジュピターの変身した姿である。ジュピターが絶世の美少年とされたガニュメデスを酒注ぎとして天へ誘い、天上へ飛び立つ場面が描かれている。

絶世の美少年とされるガニュメデスを赤ん坊として描いたのは、レンブラントの茶目っけだろう。レンブラントが画家としての名声を確立し、裕福な美術商の娘サスキアと結婚した頃の作品で、作品には陰りがない。

この絵のための習作が下のデッサンである。

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デッサンでは赤ん坊をさらわれて騒ぐ母親らが描かれている。油絵の方にも、母親らの姿が描かれた跡があるようだ。作品が完成したときには、母親らの姿は塗りつぶされている。そのため、漆黒の闇の中で螺旋を描くおしっこを堪能することができる。

次のデッサンも《ガニュメデスの誘拐》に関連するものだとおもわれる。

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このデッサンでは、聞き分けのない子を外に連れ出すシーンが描かれている。泣き叫ぶ子どもは、おそらく怒りのあまりにおしっこを漏らしているだろう。

このような日常生活のスケッチから、神話を題材とする絵が描かれていくのだ。レンブラントの絵はざわめいた心を落ち着かせてくれる。