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rapanse’s diary

ポストモダンの視点で絵画を楽しみ、沖縄のシマ社会と芸能を楽しむ

アダムとイヴにはおへそがあった?

アダムとイヴ

前回のブログでラファエロ作《アダムとイヴ》(1509-1511)をアップしたところ、「アダムとイブにはへそがないはずだって話を思い出してました。」というレスポンスがありました。

少し気になって、二三点調べてみました。

一枚目の「アダムとイヴ」はファン・エイク兄弟作《ヘントの祭壇画》に描かれたアダムとイヴです。

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ファン・エイク兄弟作《ヘントの祭壇画》(1432年)シント・バーフ大聖堂所蔵 

祭壇画の両端上方に描かれているのが、アダム(左)とイヴ(右)です。おへそはしっかりと描かれています。

2枚目はアルブレヒト・デューラーによる《アダムとイヴ》です。

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デューラー作《アダムとエヴァ》(1507年)プラド美術館

こちらにもおへそはくっきりと描かれています。

3枚目はミケランジェロ描く「アダムとイヴ」です。

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ミケランジェロ作《原罪》(1508年 - 1512年)システィーナ礼拝堂(ヴァチカン)

こちらにもおへそが確認できます。

「父=神」が創造したアダムとイヴに母胎の跡であるおへそが描かれるのは矛盾ではあります。いくらでも想像力を発揮することのできた画家たちでさえ、アダムとイヴにおへそを描いています。おそらく人間を描こうとする画家たちにとって、おへそのない人間という存在は、描きようがなかったのではないでしょうか。