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rapanse’s diary

ポストモダンの視点で絵画を楽しみ、沖縄のシマ社会と芸能を楽しむ

零落する辻音楽師たちの姿

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この楽器はハーディー・ガーディーだ。

2月21日にフィンクボーンズ作《盲目のハーディー・ガーディー弾き》(1607年)をアップした。その絵では楽器自体が鮮明に描かれていなかったので、ジョルジュ・デ・ラ・トゥール(1593-1652、フランス)の《ハーディー・ガーディー弾き》(1631‐36年)をアップする。

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辻音楽師が抱えている楽器がハーディー・ガーディーだ。ラ・トゥールの描く辻音楽師は、生活に疲れ果て貧しげに見える。

ミシェル・フーコーによると、17世紀半ば頃のヨーロッパで、「大監禁時代」がスタートしたということだ。理性的でないとみなされた人間たちが監禁され、収容されていったのだ。放浪する者たちは、次第に賤視されるようになっていく。

フィンクボーンズは辻音楽師たちにワクワクする子どもたちの姿を描いたが、それから一世代後のラ・トゥールの絵には、辻音楽師に対するときめきは描かれていない。零落する者たちを見つめる、冷徹な画家の視線があるのだ。

ハーディー・ガーディーに関する音楽には次のようなものがある。

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1968年に流行ったドノバンの《ハーディー・ガーディー・マン》だ。その頃はハーディー・ガーディーがどんな楽器なのかは知らなかったが、ドノバンの歌には惹かれていた。