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rapanse’s diary

ポストモダンの視点で絵画を楽しみ、沖縄のシマ社会と芸能を楽しむ

大衆レストランにおけるワイン交換の慣習

南フランスの大衆レストランの絵をゴッホの作品の中で見つけた。アルル時代の絵で、《レストランの内部》(1887-1888年)という作品だ。テーブルにはワインの小瓶が置かれている。 レヴィ=ストロースによると、見知らぬ他者とかかわりあいにならないのがフ…

旅行の「旅」と出郷の「タビ」

作家の干刈あがた(1943-1992)は、両親が沖永良部島出身の人だった。東京生まれの彼女は、1963年(20歳)に初めて父母の故郷沖永良部島を訪れている。初対面の島の親族から、旅(タビ)という言葉をかけられる。それは、干刈が標準語として理解する「旅」と…

ボーイとの日々

マンション和室の障子の古ぼけたシミを、ボーイは自分が赤ん坊の時につけたシミだと言った。ボーイがママといっしょにマンションを訪ねてくるようになった3回目の時だ。ぼくたち夫妻はたわむれに、ボーイは赤ちゃんのときに、この部屋でハイハイしていたんだ…

贈与論ーー女性の交換

マルセル・モースは「〔われわれを除く〕すべての社会において……中庸というものは存在しない」という。モースのいう「われわれ」とは19世紀以降の現代社会のことだ。つまり、「われわれ」以外の社会では、敵でもなく味方でもない存在(=中庸)は存在しない…

狩俣うやがむのにーり(二)

狩俣には九つのムトゥ(元)があるとされている。ムトゥは血縁集団の宗家に相当し、現在は拝所ともなり、宗教儀礼を行う場ともなっているという(上原孝三「宮古島の祭祀歌謡からみた女神」より)。ニーリ(一)では、シマ全体のウヤガンであるマツメガに祈…