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rapanse’s diary

ポストモダンの視点で絵画を楽しみ、沖縄のシマ社会と芸能を楽しむ

レンブラント――腹部のたるみと皺

レンブラントの描く女性の裸体画には、大きな特徴があった。それは皺のよった垂れ下がった腹部である。 そのような特徴は、油絵で示されることはあまりなかった。エッチング(銅版画)で思う存分に描かれたのである。 次の版画はレンブラント25歳の作品であ…

レンブラント――《病人たちを癒すキリスト(百グルデン版画)》

イエスの言葉は過激だった。天国は幼な子のものであり、金持ちが天国に入るのは駱駝が針の穴を通るよりむつかしい。そして、先の者はあとになり、あとの者は先になる、と。これらは「マタイによる福音書」第19章でイエスが述べたことだ。 レンブラントの銅版…

レンブラントとゴッホによる《ラザロの甦り》

「ヨハネによる福音書」によると、イエスは死後四日たつラザロを復活させている。ラザロはイエスの弟子だった。以下はラザロの姉妹であるマルタとイエスの会話である。 イエスはマルタに言われた、「あなたの兄弟はよみがえるであろう」。マルタは言った、「…

レンブラント――子どものおしっこ

下の絵はレンブラントの《ガニュメデスの誘拐》だ。数年前、東京に旅行したとき、おそらく国立西洋美術館だったと思うが、この絵を見ることができた。ゆるやかな螺旋を描きながらおしっこが落下していくありさまを、つぶさに鑑賞することができた。 レンブラ…

ユダが売り渡したイエスの値段

経済人類学者のカール・ポランニー(1886-1964)によると、古代社会において、価格は変動するものではなかったということである。ポランニーは、ユダによるイエスの売買を、価格が固定されていた例に挙げる。 『新約聖書』によると、イエス売買の値段は次の…

慈善(チャリティ)の変化

16世紀の宗教改革の時代に入って慈善の意味は変化した、とフーコーは言う。貧乏人、悲惨な者、自分自身の生存に責任をもつことのできない者に慈善を施すのは、中世までは、富裕者自己自身の救霊を意味していた。しかし、宗教改革によって、慈善は救霊という…

放蕩息子の帰還

レンブラント作『放蕩息子の帰還』(1669年、オランダ) バロック芸術は闇に光を当てるという手法を駆使する。 この絵で光は、暗い建物の左側から射している。そのため父の顔は見えるのだが、父に抱擁される息子の表情は隠されている。 レンブラント(1606-1…