rapanse’s diary

ポストモダンの視点で絵画を楽しみ、沖縄のシマ社会と芸能を楽しむ

カラヴァッジョ

カラヴァッジョ――地上的な聖なるもの

カラヴァッジョの絵は、依頼主から受け取りを拒否されたことが幾度かある。聖なるものとして描かれるべき使徒や聖人たちが、地上的な人間として描かれたためである。 《聖母の死》も受け取りを拒否された作品の一つだ。聖母としての神々しさに欠け、人間の死…

カラヴァッジョ――《ロレートの聖母》

カラバッジョの描く宗教画の中でも、傑作の一つとされるのが、《ロレートの聖母(巡礼者の聖母)》だ。 カラヴァッジョ作《ロレートの聖母(巡礼者の聖母)》1604年頃、サンタゴスティーノ聖堂(ローマ) カラヴァッジョの描くマドンナ(聖母)は、人々を慈…

カラヴァッジョ――罪人

カラヴァッジョの描く宗教画は、神聖化された人間を描くものではなかった。どのような聖人であれ、地上2メートル以内でもがき苦しむ人間として描かれていた。 2メートルというのは、空から俯瞰する高さではなく、水平に人間を見る高さだ。その高さには、天空…

カラヴァッジョーー美青年たちと気性の激しい女たち

3月1日から6月12日まで、国立西洋美術館で『カラヴァッジョ展』が催されている。見に行くことは叶いそうにないが、せめてブログでカラヴァッジョ(Caravaggio)を堪能してみたい。 カラヴァッジョ(1571-1610)はバロック期のイタリア人画家だ。バロックは「…

聖マタイの召命

カラヴァッジョ作『聖マタイの召命』(1600年、イタリア)。マタイはイエスの十二使徒のひとりだ。絵では、イエスがマタイを使徒として召命するシーンが描かれている。イエスは画面右の暗がりの中にいる。イエスが指さしているのは、画面左で一心不乱に銭勘…